ルール

基本ルール

F1とは

F1とは、「Formula One(フォーミュラ・ワン)」の略である。フォーミュラは、「規格」や「形式」などを意味する英語であり、定められた規格に沿って製造された4輪オープンホイール(フォーミュラカー)で戦うレースがF1である。

規定はチームが使える予算、クルマの寸法や素材にわたるまるまで細かく定められており、その規定の範囲内で優れたエンジニアが英知を結集して生み出したマシンを、トップレベルのドライバーが操る、世界最高峰のカーレースだ。

参戦する自動車メーカーにとっては技術力や優れたブランドイメージを世界にアピールする絶好の場であり、ドライバーにとっては名誉を手にする場となっている。

エンジンのルール

F1において成績を大きく左右するのがエンジンだ。2014年のルール変更からV6ターボエンジンとERS(エネルギー回生システム)が組み合わされたハイブリッドシステムが導入されており、このシステム全体を「パワーユニット(PU)」と呼んでいる。

PUは内燃エンジン=ICE、ターボチャージャー、MGU-H(熱回生)、MGU-K(運動回生)の主要4コンポーネントに、バッテリー=ES、コントロール・エレクトロニクス=CE、エキゾーストを加えた7つのエレメントで構成しなければならず、燃料流量は一時間あたり110キログラム、排気量は1.6リッター、回転数は15000rpmまでとなっていることから、パワーだけではなく燃費も重要となる。

各コンポーネントはに年間上限基数が定められており、これを超えるコンポーネントを使用するとグリッド降格ペナルティが科されることになっている。

PUは2022年シーズンは開幕以降の開発が禁止されることになった。ホンダは2021年を最後にF1から撤退したものの、レッドブルがホンダのPUを引き継ぐことになり、2026年に次世代のPUが導入されるまでホンダのPUは利用され続けることになった。

また、F1は2030年までに温室効果ガス排出量実質ゼロの「ネット・ゼロ・カーボン」を目指しており、2022年シーズンからはバイオ燃料であるエタノール含有量が10%の「E10」と呼ばれる燃料が導入される。

タイヤのルール

車体性能が高くとも路面と車体とを繋いでいるのはタイヤであり、タイヤを上手く機能させることが勝負の分かれ目となってくる。

F1で使用されるタイヤは、大きく分けて2種類ある。主に路面が乾いているときに使用される「ドライタイヤ」と、路面が濡れているときに使用される「ウエットタイヤ」だ。

ドライタイヤは溝の入っていない「スリックタイヤ」、ウエットタイヤは乗用車のタイヤ同様に排水のための溝が入っている。ドライタイヤは5種類、ウエットタイヤは2種類が用意され、どのグランプリにおいてもタイヤの名称は最も軟らかい順にソフト、ミディアム、ハードと呼ばれる。タイヤに施される識別カラーはソフトが赤、ミディアムが黄、ハードが白となっている。一般的に柔らかいタイヤはグリップ力が高い一方で耐久性が低く、逆に硬いタイヤはグリップ力が低く耐久性が高い。

F1のレースではハードタイヤ2セット、ミディアムタイヤ3セット、ソフトタイヤ8セットの合計13セットのドライタイヤが供給される。このうち、ハードタイヤとミディアムタイヤの各1セットずつは決勝用として、ソフトタイヤのうち1セットは公式予選Q3用として供給されている。

なお、2021年シーズンでは公式予選でQ3へ進出したドライバーは公式予選のQ2でベストタイムを記録したタイヤを装着してレースをスタートしなければならなかったが、2022年シーズンからこのルールが撤廃された。

ウエットタイヤは雨などで路面が濡れている場合に使用される。予選やレースの途中で雨が降り始めた場合、ドライタイヤに交換するタイミングが重要なのである。路面の状況に合っていないタイヤで走ってしまうと、1周で数秒の差が出ることもある。

2022年シーズンはタイヤがこれまでの13インチから18インチに変更されることになった。タイヤの幅や重量が変わることから、操縦するドライバーだけでなくタイヤ交換をするメカニックの技量も試されることになりそうだ。

車体のルール

F1カーは、タイヤを除くマシン全幅は2000mm以内、マシンのどの部分も高さ950mm以内、リアウィングを除き可動式の車体は使用不可などが細かく規定されている。

F1では空気の力を利用し、ダウンフォース(クルマを地面に押しつける力)を増やすことによって、コーナーを速く走ることが可能となる。同時にストレートスピードを向上させるためには真逆となる空気抵抗をできるだけ小さくすることも必要となる。

2017年にはワイドタイヤの導入に合わせてシャシー幅もこれまでよりも広げられ、よりダウンフォースを得られる形状へと変えられていた。しかし、これが災いしてF1マシンがより後方に大きな乱気流を発生させるようになり、後ろを走るクルマが前のクルマを追い抜くこと、いわゆる「オーバーテイク(追い抜き)」が困難になってしまった。

2022年シーズンは後方乱気流を生み出す複雑なボディーワークが禁止され、アンダーフロアで生成されるダウンフォース量を増やす方向のデザインが導入された。これにより、グランドエフェクト効果の増強が期待されている。また、安全性能の向上やホイールとタイヤが大きくなったことなどにより、車両の最低重量が2021年の752kgから798kgに引き上げられた。

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